ミニマリストとFIRE

 過去はとにかくお金があれば遊ぼう、贅沢しようという感じの生活をしていました。IT系企業や外資系勤務でそこそこ収入は良かったのですが、貯金という意味ではまったくないという状況でした。

伊藤若冲_出山釈迦像(18世紀 江戸時代)

転職のギャップで一ヶ月遊ぼうって妄想もしたことがありますが、貯金が少なくて単なる貧乏休日と次の家賃の支払いに怯えながらの生活で全然優雅ではありません。

過去にこんな本を読んでいれば、まともなお金の使い方が出来ていたと思います。最近の投資本は、とにかく節約、そして知識を付けて、インデックス系の投資信託という地味だが堅実な方法です。

そんな私がミニマリストとして生活を変えたのが4年前です。ミニマリストというと、「ちゃぶ台一つだけで生活」「寝袋で寝る」という「床に物一つ無い系」を想像されると思います。しかし、私はそういう絶対的に持ち物が少ない方々は

「競技ミニマリスト」

と呼んでいます。そう、生活のためというより、誰かと「ミニマリスト」を競っているわけです。 その人達からは「あの人は洗濯機を持っているが、私は持ってない」とか「パソコンを持っていたら物多いね」という他人との比較が多いです。

でも、ミニマリストのミニマムって「最低限」という意味です。低い、ミニはわけではありません。

有名人だと、メンタリストの「DAIGO氏」は世間の人より本を多く持っていし、時々写真に写るリビングのような広い部屋を持っていますが、私は彼を「ミニマリスト」と考えます。理由としては「最低限」を決めた上で必要なものと「多分、大好きであろうもの」だけを周りに集めているからです。

一方で、普通な人は必要なものと大好きなものに混ざって、単に好意を持ったものを多く所有しています。だから、その人の家には物がいっぱいあります。 そして、好きだと思ったものは手にしたり、体験をしているので地味に出費は激しいです。

私の場合は特に部屋が散らかっているから対策したいという理由でしたが、ミニマリストとして大好きと必要なものだけに注力することで、不思議とお金が貯まるようになってきました。

このときに気がついたのは、いくら収入があっても、好きなことばかりに手を出しているとお金は一向にたまらないということです。 ということで、お金を貯めたければミニマリストになることです。

最近では「経済的に自立した早期リタイヤ」という意味のFIREを達成したいという願望が強いです。具体的には、資産を貯めてその運用益と取り崩しを生活費に充てるというものです。

ただ、FIREを実現するには生活費を下げる必要があります。大体の場合は給与を得て貯蓄していた生活レベルでは厳しいと言われます。

そこで、ミニマリストという考え方は、FIREを達成するための貯蓄の段階でも、FIREを達成した後の運用と取り崩しの生活でも役立ちます。

極端な三段論法っぽいですが、FIREを実現するためにはミニマリストになるということでは無いでしょうか?

具体的なFIRE達成のために行うこと

  • 好きなことをやめる
    ここで言う好きなこととは「世間的に流行していて、なんとなく飛びつく物事」のこと。特段好きではないが、流行っているから映画を見るか? 週末はあの店に行くか? など。単純にこれらをやらない場合は、映画で1800円、店での食事2000円と大体3800円の節約になる。家族同伴なら更に節約できる。
  • 大好きと必要に注力する
    必要とは絶対に生活に必要な行為のこと。今の仕事、最低限の食事など。大好きとは、趣味や娯楽など、自分自身が一番好きなもののこと。大好きが定まっていれば、好きな飲み会を断って、家に帰宅して大好きな趣味の時間や、部屋の掃除などに回すことが出来る。
  • 不必要な固定費
    皆が持っているからというだけで所有している自動車、最近使っていない固定電話、生命保険、新聞、有料テレビ(NHKからNETFLIXまで)、スポーツクラブ、腐れ縁の会員費など、通帳を見てじっくりと考えてみてください。
  • 広すぎる家
    買ってしまったのなら無理ですが、賃貸であれば広すぎる家は引っ越してください。単に狭くして家賃を下げたり、同じ値段でより交通の便の良い場所に住み替えが出来ます。子供が生まれたら狭いが、それは子供がいる20年間だけ広い家に引っ越すのが良いと考えます。
  • 投資に関する知識
    勧められるのは、投資信託のように少ないリスクとリターンで放置できる商品です。意外にFIREした人も時間が有るはずなのに、投資に関しては放置できるものを選んでいるようです。昔からある『ウォール街のランダム・ウォーカー』という本では、高リスクの商品を積極運用するより、低リスクの商品をゆるく運用するほうが成績が良いとも言われています。
  • 世間体への反抗
    この歳だからこういう生活だろ? という世間体を繕うことをしているとお金はたまらないし、FIREの資金を食いつぶしてしまいます。 大きな家、クルマ、腕時計、ブランド品、良いスーツ、タワーマンションや大きな家などは「如何に世間体に反抗できるか?」にかかっていると考えます。
    テレビを持たない、見ないという人は多いです。これも世間体への反抗だと思います。実際、テレビのニュースや情報って知らなくても生活は出来ます。 本当に知る必要があれば口コミで話が伝わりますから。

小さいが綺麗に整備された家に住み、移動は自転車や歩き、趣味は大好きなことに注力、服はユニクロとか安めで高品質な物を着ていれば特に問題は無いのではと考えます。

参考になる本


海外では極小のタイニーハウスやトレーラーハウスが流行っています。一人暮らしや子供を持たない夫婦生活では良いと思われます。お金も減らないし、FIREはしやすいです。

しかし、子供は苦痛です。見た目が「あれすぎる」自宅ですと、絶対に子供はいじめられたり揶揄されたりします。

なので、子供がいる時だけ、それなりに体裁が整った賃貸物件なりに引っ越せば良いと考えます。タイニーハウスは子供が独立するまで貸しても良いのではと考えます。(図書館で類似の本を探してみてください。余裕があれば美しい写真集として買ってみてください)


株式など資産運用を考えると、ほぼすべての人は積極的に投資をしたいと考えます。かつての私もそうでした。単に、私のセンスが無いだけかもしれませんが、「ウォール街のランダム・ウォーカー」では、インデックス投資と言われる平均的な方法が、積極的にチャートや情報を見て投資する方法より成果が出ているとしています。

時間がないから消極的に投資するという意味ではなく、積極的に投資すると素人は負けるという意味です。(FIREやミニマリストになるためには必須の本、手元において何度も読んで下さい)


一度だけで良いですので「お金の大学」は読んで下さい。大体の人はこの本に書かれている常識は知らないと思います。「病気した場合の最大の負担額は?」「保険が適用されない医療行為は先進的?」「固定費って何?」これらの設問に答えられないのであれば、本書を買ってください。


スティーブコヴィーの7つの習慣です。今更感はありますが、これを完全に熟読することを強くおすすめします。別にコヴィー氏の考え方が良いというわけではありませんが、本書を読むと有ることがわかります。

何か? 大体の自己啓発本の内容はこの本に書いてあることの焼き直しです。だから、本書を買えば一生分の自己啓発本が手に入ったのと同じです。「ウィンウィン」が何故か一番注目されていますが、「重要だが緊急性がない分野」「道具の刃を研ぐ(メンテナンスする)」「主体性を持つ」などのネタは本書からです。


正確には7つの習慣以外にもう一冊の自己啓発本を買ってください。「ナポレオン・ヒル」の「思考は現実化する」です。先程の「7つの習慣」と同じで、多くの自己啓発書の新刊はこの本の焼き直しでもあります。過去の歴史を見ると「ナポレオン・ヒル」は詐欺みたいなことをしていますが、本書は単に自己啓発の本であり害はありません。「後少しの努力で大金が入った」「上陸したら退路を経つために船を燃やす」といった話はここからです。


別に「芥川龍之介」じゃなくても良いが、日本の文豪と呼ばれる人の作品を読むこともおすすめです。同じ時間をとられるのなら、今だけ旬な作家ではなく、既に良いとされている作品を何度も読むのが知識のコスパとしては高いです。「芥川龍之介」「村上春樹」「今をときめく新人」のどれを10回読んで自分の知識にするか? と問われたら私だったら絶対に「芥川」です。

あと100年後に先程の3人の著者の話をした場合、確実に芥川氏の知名度は高いと考えます。村上氏は正直微妙じゃないでしょうか? そして、「今をときめく新人」は検索すら厳しいのではと思われます。

芥川氏の本でおすすめは、この短編集です。「蜘蛛の糸」は地獄で苦しんでいる人が天から垂れ下がる糸を見つけて登るというあの有名な話です。そういう、わかりやすい短編集なのでストーリー物が苦手な人でも楽しめるのではと考えます。

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